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横綱白鵬
 

横綱白鵬

 

温かい光を放つ、桜色の肌の綺麗なお相撲さん。
2007年4月、当時大関だった白鵬関に初めて出会ったときの印象だ。
その日、私は知人に連れられて初めて宮城野部屋の朝稽古の見学に行った。相撲部屋に行くのは初めてだったし、白鵬関のことも名前くらいしか知らなかったけれど、ひと目見たときに、私は彼に釘付けになり、夢中でシャッターをきった。
稽古が終わると、彼は自分から近づいてきて、笑顔で「こんにちは」と声をかけてくれた。
「私、プロのカメラマンなんですけど、これからも撮りにきてもいいですか?」「もちろん!よろしく」。
それからというもの、朝青龍関に勝って横綱になった瞬間、初めての綱打ち、明治神宮での奉納土俵入り…、どんどん光を増していく彼の姿を写真に残すのが、私の喜びになった。そして、土俵以外で見せる赤ちゃんのような笑顔、おごらず、誰からも愛されるやさしい人柄を、もっと多くの人に知ってほしいと思うようになった。

続々と発覚するスキャンダルで、角界が荒れた。そんなときも、彼は少しも変わらなかった。
場所は空席が目立ち、相撲自体を非難する声も多かった。
それでもふてずにコツコツといつも通りの稽古を続け、辛いはずなのに人前では笑顔を絶やさない彼の姿に、私は胸を打たれた。
連勝記録もすごいけれど、心の面でも、彼は間違いなく、歴史に残る大横綱だ。
私は、自分の生まれた国である日本の国技の横綱が、こんなに温かく、強く、清らかな心を持った人であることを誇りに思う。
写真集を通して、白鵬関の癒しのエネルギーが世界中の多くの人に届いたら、こんなにうれしいことはない。
緒方秀美

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